46メソッドはコーヒーの抽出技術を競う大会「World Brewers Cup(ワールドブリュワーズカップ)」でチャンピオンに輝いた粕谷哲さん考案の淹れ方です。
46メソッドのコンセプトは「誰でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるレシピ」。
テクニックによる味の調整ではなく、お湯の量や配分など数字の部分で味の調整ができる画期的な方法となっています。
46メソッド使ってますが、ホントに簡単で美味しい…!
ということで、今回は46メソッドの淹れ方を紹介していきます。
- 46メソッドの考え方
- 46メソッドの淹れ方
- 46メソッドのアレンジ方法
46メソッドはお湯の配分を変えるだけで自分好みにアレンジできるのもいいところ。
なんかイマイチ美味しいコーヒーができないなーという方は、46メソッド試す価値アリです。
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コーヒーは豆次第で大きく味わいが変わります。不良豆が少なく新鮮な豆ほどコーヒー本来のコク深さや、フルーティーな酸味を味わうことができます。
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46メソッドの考え方
46メソッドは総湯量の前半40%で味の調整、後半60%で濃度の調整をするドリップ方法です。
これを45秒間隔で5回にわけて注いでいきます。
イメージはこのような感じです。
最大の特徴は粗挽きで淹れること。
粗挽きにすることで苦みやえぐみが出にくくなり、スッキリとして甘みのあるコーヒーに仕上がります。
45秒間隔で落ち切らない場合は少し粗めにするなどの調整もポイントです。
- 前半40%で味の調整
- 後半60%で濃度の調整
- 粗挽きの豆を使用
- 45秒間隔で5回にわけて注ぐ
なんで4:6?
レシピの検証で1投づつカップに淹れて飲んでいたところ、最初の1~2投では味の変化があるものの、それ以降は濃度の違いしかないことに気付いたそうです。
これを誰でも簡単に美味しいコーヒーを作れるレシピに落とし込んだのが46メソッド。
2016年の「World Brewers Cup(ワールドブリュワーズカップ)」で発表した段階では粕谷さんの感覚的なものだったそうですが、2022年に本格的な実験をして実証されました。
すごい味覚…!
お湯の温度は?
沸かしたてのお湯は雑味が出やすいのでNGです。
- 浅煎り:93℃前後
- 中煎り:88℃前後
- 深煎り:83℃前後
深煎りになるにつれて雑味などのネガティブ要素も出やすくなります。抽出効率を抑えるためにも少し低めの温度にするのがベター。
コーヒー器具は何が必要?
46メソッドに必要な道具はコチラです。↓↓
- ドリッパー(ハリオV60推奨)
- ドリップスケール(必須)
- コーヒーミル
- 細口ポット
- コーヒーサーバー
46メソッドはハリオV60ベースで考えられた抽出レシピ。
ドリッパーを変えると落ちきりスピードなども変わってきますが、似たような形状のタイプであれば問題ないかと思います。
例えばコーノのドリッパーやフラワードリッパー、オリガミドリッパーなどは同じ一つ穴タイプの円錐型。
逆に必須なのはドリップスケール…!お湯の配分で味の調整をする46メソッドにおいて最重要ツールです。
とはいえお湯の量と時間がわかればOKなので、無ければキッチンスケールとスマホとかでも◎。
ドリップスケールはあるとすごく便利です。
粕谷モデル
コーヒー器具メーカーHARIOから、46メソッドの考案者でもある粕谷モデルが販売されています。
ドリッパーはハリオV60をベースに、リブの形状をカスタマイズ。46メソッドで抽出した際に通常のV60よりも濃い目に仕上がるのが特徴。
HARIOとともに検証を重ねて行きついたコーヒーツールです。46メソッドを極めたい方はチェックしてもいいかも。
46メソッドは薄い?
46メソッドは雑味やえぐみの少ないクリーンな味わいが楽しめる反面、粗挽きを基本としていることもあって、薄く仕上がりやすいという弱点があります。
割とあっさりとしたコーヒーが好きなほうですが、浅煎りの豆だと「薄いかも」ってことがあったり。
簡単な解決方法としては、「少し細く挽いてみる」が有効です。細く挽くことでコーヒーの成分がしっかり抽出できるのでおすすめ。
もう一つは「お湯の温度を少し上げる」のも効果アリ。
極端に温度を上げてしまうと雑味が目立ってしまうので、2~3℃程度で調整するのがよさそうです。他にも1~2投目でしっかり攪拌するだけでもだいぶ改善されるかと思います。
46メソッドのアレンジ方法
46メソッドは湯量の配分を変えることで自分好みにカスタマイズできるのも魅力の一つ。
基本のレシピで淹れてみて「もう少し甘みを出したい」という場合は1投目を少なく、逆に「スッキリさせたい」という場合には1投目を多くすることで調整が可能です。
濃度に関しても後半の3投を2投で注ぐと「薄く」、1投にすると「より薄く」することも。
こんなことでそんなに味って変わるの?って半信半疑でしたが、マジで変わります。笑
繰り返し淹れていると体に染み付いてくるので、「前回は苦味が強く出たから1投目を多くしてみよう」みたいな調整も感覚でできるように。
ちなみに僕は46メソッドを知ってからコーヒーノートを書いて味の違いをメモしています。
豆ごとに自分好みのレシピを作り上げるのも結構楽しい…!
46メソッドで淹れてみた
ということで、46メソッドで実際に淹れてみました。今回は粕谷さんのお店でもあるフィロコフィアのミディアムダーク。中深煎りのブレンドですね。
- 豆の量:20グラム
- お湯の量:300ml
- 挽き目:粗挽き
- 注ぎ方:60ml×5投
20グラム測ったら挽いていきます。挽き目はいつもこれくらいにしています。タイムモアC2で24クリックです。
中深煎りなので85℃くらいに設定。
60mlを粉全体に行き渡るようにかけていきます。
45秒間隔でお湯を60mlづつ注いでいきます。
3分30秒になったらドリッパーを外します。落ち切ってなくても外しちゃってOK。
300ml注いで出来上がりは270mlくらい。約2杯分ですね。
46メソッドの味は?
中深煎りの豆ですが雑味やえぐみもなくスッキリとしていて飲みやすい。
この豆はベリーのようなフレーバーを楽しめるのが特徴。そのあたりの風味もしっかり引き出すことができてるかと思います。
美味しい…。
豆の品質によるところも大きいかと思いますが、今までの経験上どの豆を淹れてもクリーンな味わいが楽しめています。
簡単でうまい…最高です。
46メソッドまとめ
46メソッドはテクニックに頼らず美味しいコーヒーができるので初心者の方にもおすすめな淹れ方です。
コーヒーの味を数字でコントロールできるのがすごくいいですよね。
「もう一回あの味を出したい…!」という場合でも再現しやすいので。
このレシピの考案者でもある粕谷さん自身は「46メソッドはベストな淹れ方ではないけど、誰でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるプラットフォームにはなりえる。」とおっしゃっています。
コーヒーの淹れ方は人によって様々。46メソッドをベースに自分好みのコーヒーを見つけていきたいですね…!